浜松祭りといえば凧合戦。凧上げ合戦には各組が公平に、そして安全に合戦が行われるように、凧や糸、合戦方法にルールがあります。凧の大きさは10帖以下、そして凧糸は凧上げ保存会が認めた物を使わなければいけない。しかし凧は各組の決まった凧印が描いてあれば形や色は定められていないので、丸や三角形の凧、更に骨組みをプラスティックにしたり、雨の時に上げられるように紙のかわりに布やビニールをはった物を上げても問題はない。しかし合戦をするには今までどおりの四角い凧が有利である為、形を変えるということは最近ではほとんどみられない。
浜松祭りにつきものなのが、あのラッパ隊である。昔はラッパにも規定があり、各組で使えるラッパの本数は決まっていたが、今は特に規定がない。したがって進軍ラッパのメロディを自由に編曲したり、ラッパ以外の楽器でも良いことになっている。
祭りの衣装といえば法被であるが、これにももちろん規定があり、各町内一種類の町印で色や柄も一種類に統一された法被を使用することになっている。また、浜松祭りの法被は丈が膝上20センチ以上と決まっており、手首には手甲をつけるとゆう他の地方には無い特徴がある。これは、凧上げ合戦の時法被の裾や袖が凧糸に絡まないためのものなのです。このような衣装を着用し更に参加するためには、登録番号の入ったワッペンを所定の位置に付けなければならない。また、祭り期間中は危険防止の為、草履やつっかけなどは一切禁止され、更に肩車や騎馬隊も事故防止の為に禁止されている。こうした規則があるからこそ、伝統ある浜松祭りが今もなお受け継がれているのです。