祭りの夜を華やかに彩るのは御殿屋台の引き回しである。もともとは凧を運ぶのに使われた大八車が原形だといわれている。御殿屋台は白木で作られており、照明に照らされると施された彫刻が豪華さを演出します。正面上部に鬼板があるのが特徴で、周りに七福神や龍、干支などの彫刻があり、町内ごとにデザインが工夫されている。屋台の重量は3トンから4トンあり4っつの車輪で支えられている。通常2輪が多い中で4輪の屋台は全国的にも珍しい。屋台の組立には釘は一切使われず、木の組み合わせで力を分散させ耐久性を保持しているので100年以上は持つといわれている。通常製作には五千万円から8千万円かかり、各町の重要な財産となる。
祭りには欠かせないお囃子。三味線や小太鼓・大太鼓・鼓・鐘・笛などで構成されている。人数は12人から13人である。演奏される曲目は屋台の正面などに書かれており、農兵節・小鍛冶・四丁目などがあり、4から5曲繰り替えし演奏される。
浜松祭りでもう一つ忘れてならないのが夜のの街を華やかに彩る御殿屋台である。一般道を通行する御殿屋台の引き回しには時間が定められており、交通事情などによって多少の変動はあるものの、一般に6時半から9時まで、お囃子の小中学生も9時までに帰宅させなければならない。また、屋台の引き回しにともなう練りは、屋台が優先され組長の統率の元に進行し、各町内での初練りは午後10時までに終了することとなっている。雨天の場合、各町内での屋台の引き回しは各自治会の判断にゆだねられ、その結果を大会本部へ報告するように義務付けられている。そして中止決定後の市中心部での屋台引き回しは事故防止の為一切禁止されている。